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イベント報告

2014.11.03

霜月能『邯鄲』でシテを演じられた梅若紀彰師との交流会

霜月能『邯鄲』でシテを演じられた梅若紀彰師との交流会
日 時
2014/11/02(日)

ご報告

昨日は、霜月能『邯鄲』でシテを演じられました梅若紀彰師をお迎えしての交流会が開催されました。能舞台、特に一畳台で演じられた梅若紀彰師の素晴らしさは圧巻でした。その梅若先生の魅力に惹かれてか、たくさんの方のご参加をいただき、とても楽しい交流会になりました。
ご参加いただいた方からのご感想を掲載させていただきます。

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能「邯鄲」上演後にシテの梅若師に交流会にも出席していただけると聞いて、早速参加しました。伝統芸能を担う格式ある立場におられるので、厳しい雰囲気の方だろうと想像していましたら、会場に入ってこられた梅若師は端正で若々しく、率直に話をされる方でした。

三歳で子方の初舞台(鞍馬天狗)九歳で初シテ、十九歳で能楽師になられたそうです。能楽師となっても、舞台出演のほかに、弟子の指導などなかなか大変だったそうです。

梅若師は参加者の質問にも気さくに答えてくださって、カラオケにも行ったことがあるけれど、あまりうまくないので最近は行っていないとか、能楽師の中にも、カラオケがすごくうまい人(なんと!!梅若玄祥師)がおられるとか・・。

能の今後についても、個別には色々と広める行動を起こしてはいるものの、伝統の良さを守りながらの啓蒙は難しいところもあると話されていました。厳しい修練を経て、正しく伝統の芸を伝えていくのは大変なことだと思いました。

イヤホーンガイドについては、分かりやすい能の場合はなくてもいいのではないかというご意見で、能の美しい言葉をじっくり聞いてもらいたいと言っておられました。。

また、能の面や装束については、「いい面は付け心地も良いし、いい装束は着心地が良い。今の能楽師は体格が良い人が多くてサイズが合わないので新調しなくてはならない・・・」など、能楽師ならではのお話でした。

好きな曲は次に演じる予定の曲で、嫌いな曲はないという言葉には、能楽師としてこれからの能楽界を背負って立つ自負と責任が感じられました。

舞台で遠くに観る能楽師に真近でお話を聴けるめったにない機会をありがとうございました。敷居が高いと言われる能が少し近くに感じられる交流会でした。

参加者 AKさんより

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AKさん、ありがとうございました。

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