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イベント報告

2017.05.31

デトロイト交響楽団」を楽しむ事前講座

デトロイト交響楽団」を楽しむ事前講座
日 時
2017/05/30(火)

ご報告

「デトロイト交響楽団」を楽しむ事前講座は、5月30日(火)18:45から豊田市能楽堂において、クラシック音楽専用通販ショップ「アリアCD」代表松本大輔氏を講師にお招きし、100名を超えるお客様の参加で開催されました。

講座開始は、コープランドのファンファーレの響きからでした。
暫くして松本氏が登場され、第一声は、「ぶっちゃけ言います、コンサートに行った方がいいです!」
続いてその四つの理由を挙げられました。

1、19年ぶりの来日で、楽団員は相当強い思い入れがある。
2、オープニングコンサートを豊田市に選んだ熱い思いを感じる。
演奏の出来不出来は、ハートで決まります。
豊田市に対する様々な思いが演奏に反映されてくる筈。
3、オール・アメリカ・プログラム。
メインは、コープランド「交響曲第3番」。
あまり有名ではない曲は、実は一番旬な曲で一番盛り上がることになる。
4、コスパである。S席1万円でオーケストラフルプログラムが聴けるのはめったにない。東京、大阪はもっと高い。

松本氏は、「私はデトロイト交響楽団の宣伝マンではないので、懸念されるべきところもお伝えします。」と次の様にお話されました。

<デトロイト市について>
デトロイト市は、全米有数の自動車の町。今日では、180万あった人口が70万に減り、中心街にはゴーストタウンが存在。全米ワースト1の治安、市民の半分は読み書きができないと言われています。2013年財政破綻。
しかし、最近の経済状況は変わりつつあり、明るい兆しが見え始めている。

<デトロイト交響楽団の歴史>
デトロイト市の出来事・歴代音楽監督・交響楽団の出来事を年表に創世記、黄金時代、何度も存続の危機を乗り越えて現在至る。
(19年前来豊時は、ネーメ・ヤルヴィ指揮)
現在の音楽監督ストラットキン氏は、全米初の全公演インターネット無料配信や、過去の動画が見られる寄付金制度も導入し最先端な改革を取り入れた。デトロイトに住み市場で買い物し地元の人々と交流するという、地道な努力を重ね、現在ではコンサート会場は、ほぼ満席状態にまでなって来ている。

<演奏曲の解説>
・バーンスタイン作曲「キャンディード」:舞台演劇「キャンディード」で演奏される序曲。
・バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」:伝統的な曲、豊かで華麗な旋律が特徴的。
・ガーシュウィン作曲「ラプソディー・イン・ブルー」:ピアノと管弦楽のための音楽作品。ピアニストは小曽根真氏。
・コープランド作曲「交響曲第3番」:特に第4楽章冒頭『市民のためのファンファーレ』は有名。

デトロイト交響楽団は、1914年に設立された由緒あるオーケストラ。幾多の困難を乗り越え、19年ぶりの日本ツアーです。
松本氏は、「一生の思い出に残る演奏会になることでしょう。」とおっしゃいました。
7月15日15時から、デトロイト交響楽団と熱い時を共有しませんか。
皆様のご来場をお待ちしております。

H.H

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