豊田市コンサートホール・能楽堂お知らせ
2017/02/03更新
【オルガニスト:今井奈緒子さんより】 “コンチェルト”は日本語では協奏曲と訳され、文字通りさまざまな楽器がコラボして、ソロとトゥッティ(全員で奏でること)の、音色の、あるいは強弱の対比を楽しむ楽曲のこと。ですが、この言葉が使われ始めた16世紀半ばには「声と楽器を交えて合奏する作品」を意味していました。今回オルガンで演奏する2曲のコンチェルトのうち、一方はヴィヴァルディ作曲の名作をバッハがオルガン用に編曲したもの、もう一方はオルガンのフルート管によるソロと伴奏部がかけ合う、リンクによる作品です。波多野睦美さんは日頃から、オルガンと一緒に演奏するときは「沢山あるパイプの一本になったつもり」で歌うと語ります。その美しく表現力に富み、さまざまなニュアンスをもつ「声」というパイプに、人の声や楽器の音色を模して作られたオルガンのさまざまなパイプを和して、演奏したいと思います。どうぞごゆっくりお楽しみください。 |